……というわけで、ラクス様誕生日おめでとうSSでございます。
遅れましてすみません(焦)
ラクス様生誕記念、なお話です。
ただし、この先にあるのは
ラクス&キラinプラントなお話です。
そんなの嫌だとかいう方はどうぞお引取りくださいませ。
では、それでも良い方はスクロールしてくださいませ。
最近、キラが自分の傍にいない。そう気づいたのはいつだっただろう。
終戦後、プラント最高評議会の議長になった自分のそばにいつもいてくれたのはキラだったのに。
ラクスはそうため息をつくと窓から空を見上げた。
これからの隣
ラクスがプラントからの誘いを受けると決めたとき、キラは一緒に行く、と。
ラクスを守る、と。そう言った。
ラクスも、キラの両親がオーブにいること、またキラを多くのことに巻き込むのではないかという思いに駆られたものの、嬉しい、と思ってしまった。ありがとう、と頷いてしまった。
キラはラクスのボディーガードとして、プラントへやってきたのだ。
ところが今、評議会へ向かうラクスのそばにいるのはキラではなく他の人。
道路を走る音がゴーと聞えてくる。
切ないのはキラのせい。
愛おしいのもキラがいるから。
けれど、最近自分のボディーガードはキラでなく、違う人物がするようになった。そのせいで会うことも少なくなって、ラクスはもうどうしようもなくなってしまったのだ。
「……キラ不足ですわ……」
ため息まじりに吐き出されたのは、いかに自分がキラを必要としているかを示すような言葉。
ラクスはそんなことにもあきれつつ、評議会へと向かうエレカの中、ため息を吐き出すほかなかった。
そして、ふと思いついたように窓の外を見て、息を呑んだ。
「……キラ……?」
窓にかかったカーテンからちらり、と見えたのは確かにキラの姿。
一瞬だったがラクスにははっきりとわかった。
「何を……」
だが、ラクスの問いに答えてくれる声はなく、エレカはそのまま彼女を評議会へと連れて行ったのだった。
* * *
「キラ……!?」
暗くなった頃に、ラクスが自宅につくと迎えてくれたのはキラだった。
久しぶりに会えたような気がしてしまって、ラクスの胸は高鳴る。けれど、最近会えなかったことをなんとも思っていないように見えるキラに少し腹が立った。
「ラクス、今日はもう仕事ないよね?」
「ありませんけど……キラこそ最近お忙しいようでしたし、大丈夫ですの?」
つい皮肉っぽく言ってしまう。
そんな自分が嫌になってくるものの、同時に少しくらい困ってくれれば言いと思い、ラクスはそっとキラを見た。
だが、キラはきょとん、とした顔をした後、すぐにくすくすと笑い出した。
「ラクス……もしかして、最近の事怒ってるの?」
「それは……」
「ごめんね。そばにいられなくて。……でも、ラクス、今日何の日かわかってる?」
「え?」
何の日だろうか。
ラクスはついさっきまで、怒っていたことも頭から抜け落ちてしまったかのように、頭をめぐらせた。だが、確かに何かがあったような気がするものの、全く思いつかない。
「誕生日だよ」
キラの言葉にラクスは一瞬動作を止めたが、思い当たったのか小さく呟いた。
「私の……」
「そう、ラクスの」
「でも、それが何か関係が……?」
誕生日と、キラがラクスの傍を離れたこと、どこに関係があるというのだろう。
ラクスがそう言うと、キラは困ったような顔をしてラクスの手を引いた。
キラに連れられるまま、ラクスは足を進める。廊下を通り、階段を上がり。ついたのはラクスの部屋だった。
ぱちり、と電気のつく音。すぐに明るく照らされる2人。
「キラ……?」
「プレゼント」
そう言ってキラはラクスに可愛らしいリボンがかかった小さな包みを渡した。
ラクスは反射的にありがとうございます、と呟いて受け取ったものの、嬉しい、という顔ではなく、やはり浮かない顔で。
「これが……原因ですか?」
「うん、まあ……」
恥ずかしそうに苦笑するキラにラクスはまたも疑問を投げる。
「ですけど、どうして他のお仕事を?」
「えー、と……」
言いづらそうにするキラにラクスが眉をしかめる。
仕事ならば自分のボディガードをやっているから、困ることはないはずなのに。
じっとキラの目を見つめ、もうすねてしまおうかしら、とラクスが思ったときだった。
「言うのは恥ずかしいんだけどね……」
ラクスの視線に耐え切れなくなったのか、キラはふう、とため息と共に、言葉を吐き出した。
「……ほら、僕の今持っているお金ってって、結局はラクスから出てるわけじゃない」
「でもそれはキラが私の事を守ってくださるからで……」
事実、キラに命を助けられたのは一度や二度だけではない。いつでもラクスのそばにいて守ってくれるのはキラで、ラクスはもちろんそのことを当たり前のことだとは思っていなかった。
きょとん、とするラクスにキラは苦笑した。
「だって、それは僕がラクスの事守りたいだけだから……」
「それでも……私はキラがそばにいてくださるのが一番嬉しいことですのに……」
「ごめん……」
そうキラがばつの悪そうな顔をする。本当に、悪いと思っているようだった。
それを見てくすり、と笑うと、ラクスはとたんに空気が軽くなったような気がした。同時に、自分の気持ちも明るくなった気がした。
「じゃあ、キラ」
「え?」
「許してあげますから、かわりにお願いを聞いてくださいませんか?」
唐突に言い出したラクスに目を大きくするキラだが、すぐにいいよ、と笑った。
穏やかな空気が流れる。
なに、と訊くキラにラクスが言ったのは一つの願い。
「ずっとそばにいてください……」
ラクスが見つめれば、キラはやわらかく笑った。
「もちろん。……だって、それは僕も一緒だから」
そう言って微笑みあって。
幸せってこういうものだな、とお互いに思った。
* * *
「キラ、プレゼントありがとうございます。……改めまして」
いたずらっぽくラクスが笑う。
「あけてもよろしいですか?」
「うん」
そして中に入っていたのは……?
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言い訳。
……させてください。
ちなみにプレゼント内容は……指輪かな? どうでしょう?
なんていうか、指輪で、プロポーズ位してもいい年齢ですよね。……とかは日々思ってますが……。
でも、全然話がわかりませんね。すみません〜(汗) というか、ほんとに微妙。設定も、なんだかな、という感じですし。痴話げんか?
もう、誕生日おめでとう、という話のはずなのに、何かが違っててすみません!
「キラ不足」発言が書きたかっただけなのです……。